チェロの左手・拡張のこと③

前回のおさらい。
拡張の動きには2種類あります。

①人差し指のみ動く
②人差し指はそのままにして、それ以外の親指・中指・薬指・小指が動く

今回は②の動き自体は正確に出来ているにもかかわらず、上手く広がらない、それが原因で指に負担がかかっている方について書いていきます。

まず①の動き。
これをうまく出来ない人はまず殆どいないと言っていいでしょう。

まず最初に普通のフォームで弦を押さえてみましょう。
すべての指は第一・第二関節を曲げた状態になっていますよね(^-^)

そして②の拡張を行う前に①の拡張のフォームをとってみましょう。

ここで注目していただきたいのは
人差し指の第一関節と第二関節。

程よく伸びていると思いませんか?

これでいいのです。

この①の簡単な拡張の人差し指のように
第一・第二関節が
②の拡張の時にも同じように伸びていれば大成功。

動き自体は正確に出来てても人差し指と中指が上手く広がらない方のたった一つの共通する原因

それは

②の拡張の時に人差し指の第一第二関節が普通のフォームと変わらず曲がったままになっているんです。

これを改善する為にます意識して欲しいのは

②の拡張の時に人差し指は弦をしっかり押さえてさえいればいい。
人差し指の第一第二関節を程よく伸ばすことを意識すること。

①の人差し指の形を思い出してください。
普通のフォームの時と比べて形が変わってますよね。

上手くいかない方は②の拡張の時には何故か人差し指の第一第二関節を曲げたままにすることを頑なに守ろうとしています(笑)

そんな必要はないのです。

②の拡張で①の人差し指のようになるよう必ず自分の目で全て確認しながら何度も練習されるといいでしょう。

一回目でもお伝えしたように、
この拡張はまだ自由に左指を十分に動かしきれていない早い段階で現れる多少手こずる技ではありますが、正しい指の使い方を知れば少し時間はかかっても必ず習得できます。

拡張をつかいこなせると
運指もスムーズになり、より練習も楽しくなること請け合いです。

みなさんのチェロライフがより質の良いものとなりますように(^-^)

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