先生の言語化能力は大事です

レッスンを行ってる時にいつも痛感させられるものに講師の言語化能力というものがある。

この能力が一番問われる場面は
私が思うに「リズムの説明」に尽きるかと。

私のチェロスクールでは現在は子供から大人まで殆どが趣味や情操教育の一環としてチェロを習っております。

子供時代にピアノや他の楽器演奏の経験がある方はリズムの説明は不要、または説明も比較的容易で、その多くは感覚的に理解できることが大半です。

一方、全く楽器演奏の経験がなく、譜面も読んだことがないという生徒さんもたくさんおられます。
こういう場合はリズムの概念をわりと理解できる方と、何のことやらさっぱりわからぬ、の二手にパックリ分かれます。

誤解して欲しくないのですが後者が頭が悪い、ということでは決してございません。

特に後者の場合、「感覚的に」ではなく頭でしっかり論理的に理解する以外ないのが殆どですので、リズムの問題にぶち当たった時、生徒さんの脳内でどのような思考がなされているかを先生側がしっかりと掌握し理解する必要があります。
そこから導き出される生徒さんに適切な説明を発案し言語化に尽くすのが良い講師の条件の一つだと思います。

自分の力では及ばないときは頭の良い同業者の仲間に相談してみたり、ネットや文献で情報を調べたりといろいろやっております。
知性に訴える作業でもありますので私はかなり好きです(笑)

ちなみに、
「相対性理論」を提唱した大天才アインシュタインもヴァイオリン演奏が趣味ですが、リズム音痴かつリズムが何なのかがよくわかっておらず、一緒にピアノを弾いていたクライスラーか誰かに

「キミは数も数えられないのかい?」

と呆れられた話が残っているぐらいですから😅

リズムの説明は教科書の説明のように先生ごとにそれぞれ「型」のようなものが存在しますが、その型は万能ではありません。

どこで生徒さんが考えにつまづいているのか。
生徒さんが考えの入り口を間違えていたら説明は意味を成さなくなります。

生徒さんの立場になって、つまづいている場所を特定する。そしてその原因と解決策を言語化していく。

楽しいですねぇ。

生徒さんがそれぞれ理解できる説明ができるよう精進します。

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